先日
ビートたけしさんと二宮君でスペシャルドラマ化されていた立川談春作の著書「赤めだか」
大学の時に立川談志さんが亡くなって、その時に話題になっていたから読んでみた本。
立川談志さんというのは、落語に詳しくなくても名前は知っているほどの有名人。ただ、落語がどんなものかも知らない人にとっては全くわからない世界。
高校の文化活動の際に歌舞伎や能を見たことがあったがやはり当時学生の自分にとっては難しいことで真剣には見ることができなかった。(今思えば、よくある後悔だけが。もったいない事をした。)
っと、そんな時に読んだのだが、まず立川談春さんはやはり表現者として大成されている方なので文章がうまくあっさりのめり込んでしまった。とても面白く読ませていただいた。ただ、その中であった一節が、立川談志さんの言葉がすごいすごい。
特に、特にすごいのが次の言葉だと思う。
「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。
一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。
本来ならば相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。
しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬している方が楽だからな。
芸人なんぞそういう輩の固まりみたいなもんだ。
だがそんなことで状況は何も変わらない。
よく覚えとけ。
現実は正解なんだ。
時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。
現実は事実だ。
そして現状を理解、分析してみ ろ。
そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。
現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。
その行動を起こせない奴を私の基準で馬鹿と云う。」
当時就職活動をしていた自分にとってはなんと的を得ていて、しかもこんなにも格好良いなんてと思わされた。
この前のドラマでもたけしさんがこの言葉だけは原作通り全てセリフとして話していてやはりすごいと。
談春さんからすれば談志さんのこの言葉をいろんな人に伝えたいと思ったから(もしかしたら違う?笑)こそのあかめだかなのかなと。
長々書いたが、要はこの赤めだかはそのタイトルの理由をしることから名言を味わっていただくまでかなり楽しむことが多いので是非読んでほしいということである。
立川談春さんの落語はその後一度見に行ったことがある。なかなか続けていけてはないが落語への見方が変わった。
また是非行きたいと思っている。
機会があれば是非読んでほしい。たまにはいつもの写真ばかりではない記事を書いてみた。以上